『自閉症スペクトラムの特性を持つ人への合理的配慮』
ご理解とご支援をお願いいたします!
2016.12.3 『しずおか市町対抗駅伝大会』が開催されました。
スタート地点にほど近い場所で、
私は『自閉症スペクトラムの特性を持つ人への合理的配慮』の研修会に参加して来ました。
自閉症のこどもを育てて来た先輩の親御さんとも、
意見交換や交流をすることができました。
11月12日に開催された、
『地域交流まつり』でも、こちらのリーフレットは配布させていただきました。
こちらのリーフレットレットに書かれていますが…
自閉症スペクトラムの特性を持つ人への合理的配慮は…
⭐︎ 誰にとってもわかりやすいものです。
例えば…
⭐︎ 言葉だけでなく、目で見てわかる説明を
言葉だけの説明で、言われたことを思い描き、理解することが苦手です。
実際にやって見せる、実物・絵・写真を見せる、ジェスチャー、指差しなどを加えるなどしていただくと、わかりやすくなります。
⭐︎ 抽象的な表現をさけ、具体的に
抽象的な表現は苦手です。例えば、『きちんと』『このまえ』『急いで』など、私たちは何気なく抽象的な表現をしてしまいます。
『きちんと』は『角を合わせて』など、具体的な表現をしていただくと伝わりやすくなります。
⭐︎ ゆっくり、短く、一つずつ分けて
丁寧に長々とした説明や、一度に複数のことを説明されると、理解できないことがあります。
ゆっくり、短い言葉で、一つずつ分けて説明していただくと、理解しやすくなります。
⭐︎ 否定的な表現をさけ、肯定的な伝え方を
『ダメ』や『いけない』の表現では、どうしたらよいかがわかりません。『こうしてください』と適切なやり方を教えてください。
⭐︎ 静かで、刺激の少ない場所だと集中できます
いろいろな話し声や音が聞こえたり、いろいろな物が見えるところで、集中することは苦手です。
余分なものが見えない、静かな場所だと集中できます。
⭐︎ 先の見通しが立つと安心です
いつ終わるのか、この後どうするかなど、先の見通しが立たないと心配です。初めてのところや初めての人も苦手です。あらかじめ、分かるようにしていただけると助かります。
⭐︎ 常識と思っていたら通じていないことも、必要なことは説明をお願いします
誰でも知っている常識(暗黙知)と思っていたら、通じないことがあります。相手の気持ちや、周りの様子に気づかないこともあります。必要なことはできるだけ省略せずに、説明をお願いします。
⭐︎詳しくはリンク先をご覧ください。
私が『自閉症スペクトラムの特性を持つ人への合理的配慮』をシェアすることは、もちろん自閉症の娘を育てて来た親だからですが…
この先5年後とか10年後に、
そんなの当たり前の常識だよ!に、なって欲しいからです。
いちばん苦しい思いをしているのは当事者です。
知的障がいがあったり、
自分の気持ちを言葉で表現することが苦手な特性を彼らは持っています。
誰にでも感情はあります。
そんな言葉で表現することができない
彼らの気持ちを理解して歩み寄る。
気持ちを受け止めてくれる方々が増えていくことを切に願っています。
親は我慢すれば周りに合わせることもできます。
だけど私は親の我慢の上に、我が子の真の意味での
支援は成り立たない苦い経験をしています。
この先に、
私と同じように親子でもがき苦しむ人たちがなくなるように。
確かに経験してみなければ分からないことはあります。
だけど、学校や福祉事業所に
たったひとりでも本気で我が子と向き合い
気持ちを受け止めて共感してくれる支援者がいれば…
それだけで救われる親子も存在します。
支援者を育てることも『種まき』と同じですね。
娘の在学中に聞いた話しが、
今やっと真の意味で理解できました。
継続それはパワー!
昨日も感じた1日でした。
私にできることは微力ですが、
理解して支援してくれる方々と共に
自分にできることを続けていきたいと思います。
最後までご覧いただき感謝いたします。
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